近年、健康志向の高い女性を中心に大きなブームとなっている「ピラティス」。インナーマッスルを鍛え、姿勢改善や美脚・美尻効果が得られるとして人気を集めています。
しかし、いざピラティスを始めようと調べてみると、「マシンピラティス」と「マットピラティス」の2種類があることに気づき、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。「体が硬い自分にはどちらが合う?」「どっちが効率よく痩せられる?」など、初心者ならではの疑問や不安も尽きないはずです。
この記事では、ピラティスの専門知識を持つプロが、マシンピラティスとマットピラティスの決定的な違いを徹底解説します。ダイエット効果の比較や、初心者が後悔しないための選び方のポイント、さらに初心者におすすめの人気ピラティススタジオもご紹介します。自分に最適なスタイルを見つけ、理想の美ボディを手に入れましょう。
この記事の目次
1. マシンピラティスとマットピラティスの4つの違い
ピラティスはもともと、創始者であるジョセフ・ピラティス氏が、第一次世界大戦中に負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズです。その成り立ちから、ピラティスには専用の機械(マシン)を使う方法と、床の上(マット)で行う方法の2種類が存在します。それぞれの主な違いを4つの視点から解説します。
① サポートと負荷の仕組み
マットピラティスは、ヨガマットの上に寝転んだり座ったりし、自分の体重(自重)をコントロールしながらエクササイズを行います。重力に対して自分の筋力だけで姿勢を支えるため、実は「正しい姿勢をキープする」こと自体の難易度が高く、筋力がない初心者にとっては動きのコツを掴みにくい場合があります。
一方、マシンピラティスは「リフォーマー」と呼ばれる専用のベッド型ピラティスマシンをはじめ、「キャディラック」「チェアー」などの器具を使用します。マシンのスプリング(バネ)やストラップが体の動きをアシスト(補助)してくれるため、筋力が弱い人や体が硬い人でも、正しいフォームを簡単に再現できます。また、バネの抵抗を強くすることで負荷を自由に調整できるため、筋肉に効率的なアプローチが可能です。
② ターゲットとなる筋肉とアプローチの正確性
マットピラティスは、全身を連動させて動かすため、体幹(インナーマッスル)全体をバランスよく鍛えることに優れています。常に自分の体幹を意識し続ける必要があるため、体幹強化には非常に効果的です。
対してマシンピラティスは、負荷のかかる方向や強さをピンポイントでコントロールできます。例えば、「内ももを引き締めたい」「二の腕を細くしたい」「左右の骨盤の歪みを直したい」といった個別の悩みに合わせて、狙った筋肉だけを正確に動かすことができます。アプローチの正確性が高いため、ボディメイクにおける即効性が期待できます。
③ エクササイズのバリエーション
マットピラティスで行うエクササイズのバリエーションは、基本的な動作を中心に数十種類から100種類程度とされています。畳1畳ほどのスペースがあればどこでもできるのが強みですが、メニューがパターン化しやすいという側面もあります。
マシンピラティスは、マシンのセッティングを変更したり、ストラップの手足のかけ方を変えることで、なんと600種類以上ものエクササイズが可能となります。運動初心者向けの非常に優しいメニューから、アスリート向けのハードなトレーニングまで、無限に近いバリエーションがあるため、飽きずに続けられるのが特徴です。
④ レッスン形式と料金相場
マットピラティスは、マットが敷けるスペースがあれば大人数でのレッスンが可能なため、多くのヨガ・ピラティススタジオで手軽に体験できます。料金プランもリーズナブルに抑えられていることが多く、気軽に始めやすいのが魅力です。
一方、マシンピラティスは高価で大型の設備を設置する必要があるため、1クラスの人数が最大でも6〜10名程度の少人数制グループ、またはインストラクターと1対1で行うプライベートレッスンが主流です。一人ひとりに丁寧な指導が行き届く反面、レッスン1回あたりの料金はマットピラティスよりも高めに設定されている傾向があります。
2. どっちが痩せる?ダイエット効果をプロが徹底比較
「ピラティスをやってスッキリと痩せたい!」という目的を持つ方にとって、どちらがよりダイエット効果があるのかは最も気になるポイントでしょう。結論から言うと、短期間での引き締め効果や部分痩せを重視するなら「マシンピラティス」、長期的に太りにくい体質を作りたいなら「マットピラティス」が適しています。
部分痩せと即効性なら「マシンピラティス」
マシンピラティスは、筋肉に適度な負荷(抵抗)を与えながら動かすため、筋肥大を起こさずに(ムキムキにならずに)引き締まったしなやかな筋肉を作ることができます。さらに、マシンの可動域に沿って正しく体を動かすため、狙った部位(特にお腹周りや太もも、背中、二の腕など)をピンポイントで鍛えることができます。
狙った部位を的確に稼働させることで部分的な引き締め効果が出やすく、「2〜3ヶ月でボディラインの変化を実感できた」という声が非常に多いのが特徴です。そのため、短期間での部分痩せやメリハリのある美ボディを目指す方にはマシンピラティスが圧倒的におすすめです。
基礎代謝アップと姿勢改善による痩せ体質化なら「マットピラティス」
マットピラティスは、自重を支えるためにインナーマッスルを絶えず稼働させます。これにより、体幹部がしっかりと安定し、猫背や反り腰といった姿勢の乱れが劇的に改善されます。骨盤の位置が正しく戻ると、内臓が本来の場所に戻ってポッコリお腹が解消されたり、血液循環やリンパの流れが良くなって冷え・むくみが改善されたりします。
また、全身をコントロールして動かすことで体全体の筋肉の連動性が高まり、日常生活での消費カロリーが増えて、根本的に太りにくく痩せやすい健康的な体にシフトしていくことができます。
3. 後悔しない!初心者のための選び方3つのポイント
自分にはどちらのピラティスが合っているのか判断に迷ったときは、以下の3つの基準を参考に選んでみてください。
ポイント①:現在の体力や運動経験で選ぶ
「普段まったく運動をしていない」「昔から体がガチガチに硬い」「筋力に自信がない」という方こそ、実はマシンピラティスから始めるのが正解です。マシンが動きの方向をガイドし、適切なアシストをしてくれるため、体に余計な負担をかけずに正しい関節・筋肉の動きを学ぶことができます。
ある程度ダンスやヨガの経験がある方、自分の手足の位置をなんとなくコントロールできる感覚がある方は、自重を使うマットピラティスでも比較的スムーズに動きに対応できるでしょう。
ポイント②:解決したい悩みや目標で選ぶ
「お尻の位置を上げたい」「ウエストのくびれを作りたい」「細身のパンツが似合う美脚になりたい」といった、具体的な見た目のボディメイクを重視するなら、部分アプローチが得意なマシンピラティスがおすすめです。
一方で、「肩こりや慢性的な腰痛を改善したい」「家でもできる運動不足解消法を身につけたい」「心身ともにリラックスしてリフレッシュしたい」という場合は、全身のバランスを整えやすいマットピラティスから始めるのが最適です。
ポイント③:継続性(予算と通いやすさ)で選ぶ
ピラティスは、最低でも2〜3ヶ月以上継続することで本格的な効果を感じ始めます。そのため、「続けやすい予算かどうか」は非常に重要な判断材料です。
月額料金を抑えて無理なく長期間通いたい場合は、マットピラティスが有力な候補になります。多少予算がかかっても、個別指導や最速での変化を求めたい場合は、マシンピラティスのスタジオを選択すると、結果的に満足度の高い結果が得られるでしょう。
4. 初心者におすすめの人気ピラティススタジオ5選
ここからは、初めてピラティスに挑戦する方に向けて、プログラムの質が高く初心者向けのサポートが手厚い、実績豊富なおすすめピラティススタジオを5つ厳選してご紹介します。
① zen place(ゼンプレイス)
zen place(ゼンプレイス)は、全国に多くの拠点を持ち、業界をリードし続ける日本最大級のピラティス専門スタジオです。大きな強みは、マシンピラティスとマットピラティスの両方のレッスンを幅広くカバーしている点です。
世界的に権威のあるライセンスを持った経験豊富なインストラクターが多数在籍しており、丁寧なヒアリングとアセスメント(身体チェック)をもとに、一人ひとりの姿勢の癖や硬さに合わせたレッスンを行います。「基礎からピラティスを本格的に学び、体質を根本改善したい」という初心者の方に最適です。スタジオの相互利用ができるため、ライフスタイルに合わせて通いやすいのも魅力です。
- 特徴・魅力:高品質な指導力、マシンとマットの両方が充実、全国の店舗を相互利用可能
- 料金目安:プランにより異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
- こんな人におすすめ:質の高いインストラクターから本格的に学びたい方、マットもマシンも両方試したい方
② pilates K(ピラティスケー)
pilates K(ピラティスケー)は、女性の間で絶大な人気を誇る、女性専用のマシンピラティススタジオです。「30歳からの本気ボディメイク」をコンセプトに、カジュアルでスタイリッシュな空間を提供しています。
アップテンポな洋楽に合わせて専用マシンを動かすため、ストイックな筋トレが苦手な方でも楽しみながら汗を流すことができます。お腹・お尻・脚など、女性が気になる部位別のプログラムが豊富に用意されているため、部分痩せやメリハリボディを目指したい初心者の方に非常におすすめです。
- 特徴・魅力:女性専用でおしゃれな内装、音楽に合わせるグループレッスン、気になる部分を集中ケアできる多彩なプログラム
- 料金目安:プランにより異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
- こんな人におすすめ:きれいなスタジオで楽しくボディメイクしたい女性、飽きずに運動を継続したい方
③ the SILK(ザ シルク)
the SILK(ザ シルク)は、清潔感あふれる白を基調とした洗練されたデザインが特徴の、女性専用マシンピラティススタジオです。女性が心地よく過ごせる環境づくりに徹底的にこだわっており、スタジオ内はどこを切り取ってもフォトジェニックです。
初心者でもマシンを扱いやすいよう、インストラクターが丁寧に動きをサポート。パウダールームにはこだわりのアメニティやハイクオリティなヘアドライヤーが用意されており、レッスン後にお出かけを控えている方でも安心して通うことができます。
- 特徴・魅力:ホテルライクな内装、充実したアメニティ、丁寧なグループレッスンとパーソナルレッスン
- 料金目安:プランにより異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
- こんな人におすすめ:モチベーションを高めてくれるおしゃれな環境で、気持ちよくピラティスを続けたい方
④ Rintosull(リントスル)
Rintosull(リントスル)は、全国にホットヨガスタジオを展開するLAVAが手掛ける、女性専用のマシンピラティス専門スタジオです。大画面スクリーンでお手本となる動きを確認できる「プロジェクション(映像)レッスン」を導入しています。
動画で正しいマシンの動かし方を確認しながら動きつつ、スタジオに常駐する専門インストラクターが一人ひとりのアライメント(骨格の位置)を直接触って細かく微調整してくれます。「説明だけではマシンの使い方が不安」という初心者にぴったりの親切設計です。料金設定も続けやすい親切なプランが用意されています。
- 特徴・魅力:大画面映像×インストラクターによるハイブリッドレッスン、リーズナブルな価格、初心者でも動きが理解しやすい
- 料金目安:プランにより異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
- こんな人におすすめ:視覚的にマシンの動かし方をしっかり理解したい方、コストパフォーマンスを重視したい方
⑤ CLUB PILATES(クラブピラティス)
CLUB PILATES(クラブピラティス)は、世界各国に無数の店舗を展開する世界最大級のマシンピラティススタジオです。最大の特徴は、一般的な「リフォーマー」だけでなく、TRX、スプリングボード、EXOチェア、ローラーなど、多様なアイテムを組み合わせて行うユニークなレッスン内容です。
レッスンのレベルが「1」〜「2.5」まで細かく4段階に分かれているため、初心者は最も基礎的な「レベル1」のクラスから安全にスタートできます。年齢や性別を問わず、アットホームで本場アメリカのヘルシーな雰囲気を味わいながらレッスンを楽しめます。
- 特徴・魅力:多彩なマシン・ピラティス器具を使用、レベル別のクラス編成が豊富、グローバル水準の指導力
- 料金目安:プランにより異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
- こんな人におすすめ:様々な器具を体験して飽きずに運動したい方、自分に合う細かいレベル分けでレッスンを選びたい方
5. おすすめスタジオ簡易比較表
紹介した5つのピラティススタジオの特徴を比較しやすいように一覧表に整理しました。
| スタジオ名 | タイプ | スタジオの特徴・魅力 | おすすめのタイプ |
|---|---|---|---|
| zen place | マシン・マット両方 | 有資格者による本格指導。ライフスタイルに合わせやすい店舗相互利用。 | 本格的にピラティスを習得したい方、マット・マシン両方に挑戦したい方 |
| pilates K | マシンのみ(女性専用) | 洋楽の音楽に合わせて楽しく引き締め。女性の気になる部位別レッスンが豊富。 | モチベーション高く、楽しくボディメイクしたい女性の方 |
| the SILK | マシンのみ(女性専用) | 白を基調とした美しいスタジオ。充実のパウダールームと行き届いたサポート。 | 上品な空間で美意識を高めながら通いたい女性の方 |
| Rintosull | マシンのみ(女性専用) | 大画面スクリーンのお手本映像×インストラクターによる親切な手厚い指導。 | 動きを視覚的に早く理解したいピラティス初心者の方 |
| CLUB PILATES | マシンのみ(男女共用) | 世界最大級のブランド。多様なピラティス器具を使った楽しく飽きない構成。 | 多種多様なマシンを使いたい方、レベル別レッスンを細かく選びたい方 |
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 体がすごく硬いのですが、ピラティスはできますか?
A. はい、まったく問題ありません。体が硬い人ほど、ピラティスを行うことで柔軟性が向上するメリットを大きく感じられます。特に「マシンピラティス」は、マシンの可動を補助してくれるスプリングやロープの力があるため、無理なく正しい関節の可動範囲までストレッチを行うことができます。レッスンを重ねるうちに、徐々に前屈や体をひねる動作が柔らかくなるのを実感できるでしょう。
Q2. どのくらいの頻度で通うと体が変わりますか?
A. ピラティスの生みの親であるジョセフ・ピラティス氏は、「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という有名な言葉を残しています。
初心者の方は、まず「週に1〜2回」のペースを目安に通うのが理想的です。そのペースを保てれば、約3ヶ月(10〜15回程度)で姿勢の変化や、お腹・腰回りがスッキリした感覚を得られるはずです。忙しい場合でも、最低「週1回」または「10日に1回」のペースを維持して長く継続することが、理想の体を手に入れる近道になります。
Q3. ヨガとピラティスはどう違うのですか?
A. 最も大きな違いは「呼吸法」と「運動の目的」にあります。
ヨガはインド発祥の修行から発展したもので、深い「腹式呼吸」を使いながらポーズをキープし、自律神経を整え「精神的なリラックスや心の安定」を重視します。
一方、ピラティスはリハビリ発祥のトレーニングであり、「胸式呼吸」を使いながら流れるように体を動かし続けます。こちらは「体幹インナーマッスルの強化、骨格の歪み改善、筋バランスの調整」を重視するアクティブなエクササイズです。
7. まとめ
マシンピラティスとマットピラティスには、それぞれの良さがあります。
自重で全身をコントロールする「マットピラティス」は、基礎を固めて日常の姿勢を整えるのに最適で、自宅でも再現しやすいという特徴があります。一方で、マシンのサポートによって安全かつ的確に狙ったパーツをボディメイクできる「マシンピラティス」は、初心者にとって動きやすく、高いダイエット効果(部分痩せ)が期待できる理想的なシステムです。
「どちらが自分に向いているか分からない」と感じたら、まずは実際のスタジオで体験レッスンを受けてみましょう。体を使ったときの爽快感や、インストラクターの親身なサポート体制など、自分自身の目と体で体験することで、長く通い続けられるお気に入りのスタジオがきっと見つかるはずです。
自分自身のライフスタイルや運動経験、なりたい理想の姿に合わせて最適なピラティスを選び、すっきりと引き締まった健康的で美しい体への一歩を踏み出しましょう!
